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平成 29年 10月 慢性期医療学会

療養型病院における褥瘡対策委員会の効果


発表者   看護師 藁科王恵

【はじめに】当院は医療療養型180床。褥瘡対策を見直すことで、褥瘡治癒率1.13%(H23年度)を2.18%(H28年度)に改善することができた。
【活動内容】1.褥瘡予防・管理ガイドラインを基準にマニュアルの改訂。①体圧分散寝具の変更、増数。使用可能率を83%から92%へ上昇させたことで褥瘡発生リスクの軽減につなげた。②ドレッシング材の種類の変更と整理をし褥瘡の深達度により使用できるようにした。③褥瘡評価をNPUAPの分類とDESIGNが混在している評価からDESIGN-Rの評価のみとした。現場で考える力を高める事を目的に院内研修会を開催。点数に重みがついたことで重症度がわかりやすくなった。④褥瘡対策委員に対する勉強会を実施。委員が知識、技術を高めることで褥瘡治癒の向上を図った。⑤除圧方法(背抜き、圧抜き)やポジショニングの体験型院内研修会の実施。自ら体験する事で患者の気持ちに寄り沿えるケアにつなげられた。⑥管理栄養士と連携して褥瘡栄養補助食品を試用実施。使用結果により栄養状態が改善し、導入開始となる。
【まとめ】統計をとり始めてからの6年間で、褥瘡保有率平均5.08%、新規発生率平均1.65%、新規持込率が平均0.88%。日本褥瘡学会実態調査委員会による、H25年度療養型病床を有する病院の褥瘡有病率2.20%、推定発生率1.52%と比較すると当院は平均より若干高めになっている。今後も急性期からの早期退院でより全身管理が必要となる患者が増え、褥瘡リスク要因の高い入院患者が予想される。褥瘡ケアについては、診療報酬上、材料費等点数化されないため、病院からの持ち出しが増えない様ケアをしなければならない。皮膚・排泄ケア認定看護師の配置やNSTの設置はないが、褥瘡対策に関する知識、技術を高められるよう委員会活動を工夫し、ケアの統一を図ることで、褥瘡治癒率を上げる事が実証できた。

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